日本装飾美術学校第2回卒業制作展の東京展は、フランク・ロイド・ライトの設計になる自由学園明日館で開催しました。この建物は老朽化が進み取り壊しの話があったころ、そのデザインの素晴らしさゆえに、建物の価値を知る有志の運動により、補修され保存されることになった建物です。
この話は、私達ものづくりに携わる者にとって、何が重要であるかの一つを如実に示してくれています。ものづくりにとって重要なことはいくつもありますが、「モノ」が人に愛着を持って永く大事に使ってもらえるための最終的な決め手はデザインです。 明日館はそのデザインの力によって生き延びました。
さて、今回は7人の学生が作品を展示しました。ある者は庭園の飛び石デザインであり、ある者は壁面 の装飾の提案。ある者は装飾模様の研究であり、ある者は日常生活のアイテム。ある者は遊具であり、ある者はモニュメント壁画。そしてある者は自信の内面
を表現したオブジェを出品しました。それぞれテーマは違いますが、時間をかけて企画を練り、試行錯誤を繰り返して辿り着いたものばかりです。どの作品も明日館の美しい空間の中で、決して見劣りすることなく、むしろ良く調和していて、とても良い展覧会となりました。









