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日本装飾美術学校|進路

卒業生の今

日本装飾美術学校を卒業し、就職した卒業生、作家となった卒業生にインタビューしました。

青柳菜月さん

第2回目の登場は壁画モザイク工房出身の青柳さんです。
現在デコビで開催中のモザイクビエンナーレの準備で来校した彼女に話を聞いた。
同展示会には彼女の作品も出品されている。

質問:
デコビに入学したきっかけは?
青柳:
高校が総合学科だったのでデッサンや陶芸の授業があったんですが、やっているうちにモノづくりを続けたくなってデコビを選びました。
質問:
栃木なら東京も近いし、色々な学校があったと思うんだけど。
青柳:
都会が嫌いな訳ではないけど、どうせ学ぶのなら本格的にモノづくり漬になって学びたいと思ったので。デコビならそれができるっていうか、回りが山ばかりで何もないので…。
質問:
なるほど。で、壁画モザイクを選んだのは?
青柳:
陶磁にするか壁画モザイクにするか迷ったんですけど、モザイクは日本でデコビにしかないコースだったのでそれが決め手になりました。
質問:
ところで現在のお仕事は?
田中:
図書館で働きながら、モザイクを続けています。卒業後にグループ展や小品を中心にした展示会などをやっていて、来年もデコビの同期生と展示会を開催します。
質問:
アトリエはあるの?
青柳:
小品は自宅で作れますが、サイズが大きかったりすると自宅では難しいので、その時は作家さんの工房で作業をします。
質問:
卒業制作で横7メートルの大作を作ったよね。石でできた絵巻物みたいだったけど。
青柳:
私の場合、言葉に興味があって、言葉に触発されて作りたい作品が見えてくるんです。でもそれを具体的な形にするには結構苦労しますけど。最終的には質感や臭いといった、モザイクでしか表せないものを製作したいと思ってます。
質問:
ところで卒業後に就職は考えなかったの?
青柳:
就職した壁画モザイク工房の先輩に聞いたら、自分のやりたい事はできないって言っていたので、だったら自分で頑張ってアトリエを作ろうと。
質問:
それはいつ頃になりそう?
青柳:
できれば来年中にはと思ってますけど、もっともっと作品を作らないと。来年のグループ展をきっかけにしようと思ってます。今回のビエンナーレの作品を作って、自分の力の無さを実感しましたから。
質問:
最後に、後輩やこれから入学する人へのメッセージを。
青柳:
デコビは、本気でモノづくりをしたい人が集まる学校だと思ってます。私の一番の財産は、そんな本気の仲間とデコビで出会えて、今でも繋がりがあること。だからそういう仲間とデコビで出会ってくれれば嬉しいです。
質問:
本日は忙しい所、ありがとうございました。

田中梨乃さん山梨県甲府市出身・木工専攻/2008年3月 卒業/2008年4月 ㈲田空間工作所就職(長野県諏訪市)

卒業と同時に、長野県諏訪市の㈲田空間工作所に就職した。田空間工作所はいわゆる工務店なのだが、施工だけの仕事はせず、自分で設計し自分で施工するという姿勢を貫きながら、家具やキッチンなども自社で製作して納入している。寺社建築や古民家の再生にも力を入れており、全国に実積を持つユニークな会社である。今回は関社長に同席していただきながら話しを聞いた。

質問:
今、会社の中ではどんな仕事をしてるの?
田中:
社長が書いた図面をCADに起こしたり、新築物件の全体照明をコーディネートしたり、時には家具を自分で製作して納入したり、色々やらせていただいてます。
質問:
学校の授業にドローイングはあるけどCADはなかったよね?
田中:
会社に入ってから自分で覚えました。
質問:
大変だった?
田中:
まぁ、このくらいはできないと…。
質問:
椅子を作ったって?
田中:
ええ、お施主さんの要望や好みを聞きながら、ダイニングテーブルとイスを4脚作りました。テーブルは会社の先輩が作ってくれましたが、椅子はどうしても自分で作りたかったので、デザインも木材の選択もやらせていただいて、時間がかかりましたけど自分で製作しました。
質問:
出来栄えは?
田中:
お施主に気に入っていただけたのが嬉しかったです。
質問:
お施主さんにはどうやってプレゼンしたの?
田中:
スケッチを書いて、プレゼンボードにして説明しました。
質問:
緊張した?
田中:
授業でやったプレゼンほど緊張はしなかったけど。デッサンの授業は結構真面目にうけてたから、助かってます。
質問:
照明のコーディネートって具体的にはどんなことをやるの?
田中:
その家の雰囲気や生活様式を確認しながら、全体の照明計画を考えて、照明器具も含めて提案します。電気の配線も関係してくるので、コンセントの位置や配線の計画もします。
質問:
照明計画一つで家の表情は変わるから、すごい仕事だね。
―と、ここで会話を聞いていた関社長が参加。
関 :
この前引き渡しが終わった家があって、彼女がその照明計画を全部担当したんだけど、若い感性に溢れていて素晴らしかったんですよ。まさか1年でここまでできるとは正直おもってなかった。素晴らしい仕事でしたよ。欲を言えばもう少し仕事のスピードを上げることですね。そうすればもっと色々なことに挑戦できるし、彼女にやって欲しい仕事もいっぱいあるんだけど、今はそこまで手が回らない状態だから。椅子を作る時も、彼女は自分の持ってる手道具だけで作ろうとしてたから、それじゃあってんで結局機械を買わされましたけど。
質問:
ワハハハ!
関 :
彼女はね、とにかく真面目で熱心なんですよ。照明計画を作る時もこっちが指示した訳じゃないのに、何度もお施主のところに通ったし、夜も1人で残って頑張るしね。
質問:
ところで将来の夢は?
田中:
今はとにかく仕事を覚えることで精一杯だし、それに仕事が面白いので将来のことは余り考えてません。でも学校でモノづくりを学んで、社会に出てもモノづくりを続けられるのはすごくラッキーだと思います。
関 :
さっきも言ったけど、仕事のスピードをあげること、それからもっともっと色々な人に会うこと、それが課題かな。そうすれば自分にとって大きな財産になるしね。
質問:
恵まれた環境のもとで仕事をしているのが良くわかりました。とにかく一日でも長く仕事を続けてください。本日は貴重な時間をありがとうございました。田中さんの今後の活躍を大いに楽しみにしています。

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